朝の霧は眩しく。

"理想と現実" の "現実"側

趣味

人生、やろうと思えばなんでもできる。今までもわたしはやりたいことをやってきた。趣味は挑戦だ。


音楽が好きだ(流行りだったけいおん!はべつに好きじゃない)からバンドをやってみた。

アイドルが好きだからコピーユニットに参加してアイドルもどきになってみた。

いままで1回も運動部に入ったことがなかったのと、当時ハイキュー!!にハマってたから男子バレー部のマネージャーになった。

食べ物のなかで肉がいちばん好きだから、焼肉屋でバイトをしていつも美味しいお肉を食べていた。

外国人の友達が欲しかったし、わたし自身日本語という言語が好きだったから、外国人に日本語を教えるサークルに入った。

5歳のとき、もう亡くなった祖母に連れられて観にいったミュージカルに憧れて、8歳でミュージカルに出演した。

大学でふたたび芝居に出会ったので、教授が主宰の劇団に入った。仙台・東京・札幌で公演をした。

ゼミではその教授の指導のもと、やってみたかった男役、しかも主役としてロミオとジュリエットのロミオ役を演じた。成績は歴代で最高と言われた。

中一のときニコ生配信者になりたくて1度だけ配信した。大人になってからSRやキャス、ちあストで配信ができた。

声優になりたいけど養成所に通えないから、せめてと思って速水奨さんが開いたレッスンに申し込んでアニメのアフレコを体験した。

少なくとも小学生の頃からずっとなりたかったコスプレイヤーになった。

友達にお願いして、夢だったポートレートをしてもらった。

知人の紹介で、他大学のサークルの映画にヒロイン役で出演させてもらった。

やりたいことは尽きない。まだやりたいことがたくさんある。



しかしこれだけやっても何者にもなれない。なれていない。どうやったらわたしのなりたい何者かになれるのか?それはわたしを両親に認めてもらうことだ。これは呪いだ。いままで生きてきてずっとそれだけがわたしの根底にこびりついてこびりついて離れない。これだけやってもまだダメなのか?いくらやればわたしをわたしだと認めてもらえるのだろう。みんなと同じように大学を出て就職をするのが向いていない人間だと分かってもらえるのだろう。「お前は我慢することを覚えろ」「苦労をしてみろ」そう言われるばかりで、どうして我慢してやりたくないことをしなくちゃいけないのかわからない。わたしの生き方をわたしが決められない。悩みといえばいつだってそれしかない。わたしの生き方を自分で決めていいよと認めてもらうためにここに来た。親に認めてもらえないなら世間に認めてもらえばいい。そうすれば世間体を気にしてわたしを世間一般の枠にはめようとする両親に太刀打ちできる。もうとっくにわたしは子供ではないのに、家という世界のすべてから出ることが出来なくて、いつまでも大人になれない。ほんとはもっと簡単なことなのかもしれない。お金を貯めて家を出ればいいだけ。支配から抜け出す努力をすればいいだけ。それもせずにただただ現状を嘆いては無駄に心をすり減らす。きっともう大人なのになにもできないわたしが悪い。いつまでも認められることに執着しているから悪い。賢く嘘をついてでも親から離れればよかったのだ。今日もなにもできないわたしと、なにもできないことをやめたいわたしの繰り返し。人生やろうと思えばなんでもできるって証明し続けてきたのにこれだけはどうしてもなにもできない。アプローチの仕方が悪い?うるせえな