朝の霧は眩しく。

"理想と現実" の "現実"側

4月の方舟

春の嵐は、こんなにも激しいものだったでしょうか。
日差しはあたたかく、風はおおきく強く。
今年は春雷が2回も鳴きました。
皆様いかがお過ごしですか。お元気ですか。


桜はひかりの中で咲いていました。
あるのかどうか、わかりません。
本当に咲いていたのでしょうか。
わかりません。


少し前、あの人がいなくなりました。
でも生きているなら良かった。
考えないようにします。


近い時代、いつだったか、病が流行りました。

人がたくさん死にました。

涙を流しました。

祈りました。

祈りました。



春の嵐は、四季をも奪っていくのでしょうか。
夏の眩しさも、秋の穏やかさも、冬の静けさも。
感じられる生命すらも。



考えないようにします。



でも生きているなら良かった。



続いていくこと、
それがきっとしあわせなのでしょう。

選ばれなくても、喜んで。